複数の色が心地よくまとまって見えることを色彩調和といいます。その理論を体系化した先駆者がシュブルールです。彼が明らかにした同時対比の法則を学びましょう。
先生、色をきれいに組み合わせるコツって、昔から研究されてきたんですかぁ?
ええ。色彩調和の理論を早くに体系化したのが、フランスの化学者シュブルールよ。
補足すると、シュブルールは織物工場で色糸の見え方を研究し、同時対比の法則を導きました。
同時対比って、隣り合う色がおたがいに影響しあうやつだよね?
そのとおり。
隣り合う色は、色相・明度・彩度が互いにずれて見えるの。
これを同時対比というわ。
たとえばどんなふうに見えるんですかぁ?
たとえば灰色を赤の隣に置くと、灰色がわずかに青緑みを帯びて見えるの。
補色の方向へずれるのよ。
一方、明度でも起こります。
同じ灰色でも、暗い地の上では明るく、明るい地の上では暗く見えます。
隣の色しだいで見え方が変わるなら、配色って計算が必要なんだね!
そうなの。
シュブルールはこの対比をふまえ、色を調和させる原理を示した色彩調和論の父といえる存在よ。
隣の色を意識するって、大事なんですねぇ。
確認クイズ
同時対比の法則を体系化し、色彩調和論の先駆者とされる人物はだれか。
- オストワルト
- ジャッド
- シュブルール
- マンセル
こたえを見る
正解: 3. シュブルール
正解は3。シュブルールはフランスの化学者で、隣り合う色が互いにずれて見える同時対比の法則を明らかにしました。オストワルトやジャッドは別の色彩調和論、マンセルは表色系で知られます。